アメリカ映画 (2012)
マックス・チャールズ(Max Charles)がスパイダーマンことピーター・パーカーの少年時代を、そして、マイルズ・エリオット(Miles Elliot)がコナーズ博士の息子を演じる超人気シリーズのリブート作。子役は、①少年時代のピーター、②ピーターの恋人グウェンの弟2人、③マンハッタン橋で車から救われるクレーン技師の息子、④コナーズ博士の息子の計5人が登場する。ここでは、①と④を取り上げる。ただし、④のマイルズは本編では見られず、Deleted Sceneでしか見られないが、『Camp(キャンプ)』で主演しているため取り上げた。『アメイジング・スパイダーマン』自体はあまりにも有名なので、内容については敢えて言及しない。
マックス・チャールズは、ごく普通の少年、『アメイジング・スパイダーマン2』や『ラスト・サバイバーズ』にも少しだけ顔を見せている。マイルズ・エリオットは『キャンプ』の直前の出演なので、ほぼ同じ雰囲気。プラチナ・ブロンドのきれいさも同じだが、『キャンプ』の時のようなファニー・フェイスは一切ない。
2人の登場場面の説明
映画は、階段に座ったピーターが、自分で目隠しして「5,4,3…」とカウントダウンしているシーンから始まる。数え終わって「もーいいかい(Ready or not, here I come)」と言って、父を探し始める(1枚目の写真)。ドアを開けてみたり(2枚目の写真)、写真立てにあった父の眼鏡をはめてみたりする(3枚目の写真)。この眼鏡は、高校生になったピーターが、父の残した革鞄の中からみつけ、時々かけるようになる有名な眼鏡だ。ピーターが父の書斎に入って行くと、そこは誰かが必死で探し回ったように、何もかもが乱暴にひっくり返されている。ピーターは心配になり、「ねえ、パパ」と声を出してみる(4枚目の写真)。返事がないので、大声で「パパ!」と呼び、何事かと隠れていた父がやって来る。書斎の惨状に驚き、自分に危険が迫っていることを悟った父は、引出しの中に隠してあった秘密の研究資料を取り出す。ピーターは、その姿を心配そうに見ている(5枚目の写真)。
父は、妻と息子とともに自宅を出て、兄のベンジャミンのアパートに直行する。息子を預けるためだ。両親が、伯父夫婦と話しているのを不安げに見守るピーター(1枚目の写真)。父は、「しばらく メイ伯母さんとベン伯父さんと一緒にいなさい」と言う。「一緒に行きたい」(2枚目の写真)。しかし、父はピーターを抱いて頭に別れのキスをしただけだった(3枚目の写真)。大急ぎで去って行く両親。最後にピーターが言った「パパ?」に対しても、「いい子でな(Be good)」と言っただけ。これが、ピーターが両親を見た最後となった。スクリーン上では、ピーターが革鞄の中を調べるシーンで、マックスは2度ちらと顔を見せる。
一方のDeleted Scene。本編では、コナーズ博士がリザードに変身できるようになり、スパイダーマンと一度対決した後に挿入されるべきシーンだ。博士の息子ビリーが、スクールバスの乗り場に向かって歩いている(1枚目の写真)。街角では同級生が固まって待っている。ビリーも一緒に楽しく話していると(2枚目の写真)、息子に話があってやってきた父が「ビリー」と声をかける。何事かと駆け寄るビリー。友達が見ていることを気にする息子に、父は「心配するな、友達の前ではハグはしない」と言い(3枚目の写真)、目線を合わせるように膝をつく(4枚目の写真)。父の首の皮膚が異常なのを見て、ビリーは「それ、何?」と心配するが、「何でもない」と安心させる(5枚目の写真)。そして、「お前に言っておくことがある。私はしばらく出かける」と話し始める。「どこへ?」。「調査旅行だ」。「いつ戻るの?」。「分からない」。そして、重要なことを告げる。「知ってるように、誰かに傷付けるようなことを言われたり されたりしても、お母さんと私は、やり返すなと言ってきた」(6枚目の写真)。しばらく間を置いた父は、「私たちは、反撃していいんだ」と決然と言う。これからニューヨーク市全体に戦いを挑む自分自身の正当化でもある。ビリーは、父の顔を不審そうに見ながら、「OK」と言って級友の方に戻って行き、バスに乗り込む。
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